7人のおじさん

1冊の本を紹介します。平成4年に発行された本で、『評論なんかこわくない』(飛鳥新社発行)というのがありました。著者は沢部ひとみという女性で、彼女によれば、「今、評論に泣かされている受験生と、昔、泣かされたひとたち」のために書かれたものです。7人のおじさんのリストは以下の通りです。大学入試問題のほとんどは、おじさんたちが書いた難解な評論だということです。

  1. 昔なじみの下町おじさん 外山滋比古
  2. ジレンマおじさん 山崎正和
  3. ニヒルなおじさん 加藤周一
  4. サムライおじさん 小林秀雄
  5. 覆面おじさん 大岡信
  6. 熱血説教おじさん 中村雄二郎
  7. 感動少年おじさん 森本哲郎

3番目のおじさん加藤周一氏は、たしか、日本文化の特徴はその「雑種性」にある、ととらえています。最近亡くなられました。「ちゃんぽん文化」という表現をお使いになったかどうかは調べていません。

七って大事な数ですね。

白雪姫(とあの小人たち)
七つの大罪
世界の七不思議
セブンエレブン

あと何だろう。。。どうして7が大事になったんでしょうか。一週の日の数といっしょだからかなぁ。

多くのおじさんたちは、「7人のおじさん」という言葉を見ると、黒澤明監督の「七人の侍」を連想するのではないでしょうか。