Yutakaさん、
1年半ぐらい前に酒井先生が書かれた「さよなら英文法! 多読が育てる英語力」 っていう単行本を購入してざっと読んだのですが また今回 多読の話題になったのでパラパラと読み返してみました。
本の最後のあたりのコラムに「語学学習クリニックの症例報告」というところがあって このあたりを読むとYutakaさんの迷っておられるという”症状”を”治療”するヒントが書かれています。 あまり大量に引用すると叱られそうなので ぜひこの本を買って読んでみてください。 日本人の英語学習者の症状には
「単語脅迫症」 すべての単語の意味を特定しないと気が済まない。
「品詞分解症」 すべての単語の品詞を特定しないと気が済まない。
「問題偏執症」 英語力とは試験問題を解けることだと思っている。
「点数至上症」 英語力とは英検、TOEICなどの資格や点数だと思っている。
「英語潔癖症」 英語のことになると突然几帳面になる。
などの例が書かれていて、その治療法も書かれています。 上記症状の合併症も多いらしいです。 Yutakaさん 完璧主義者なら当てはまっているかも。
まあ 英語など外国語を学習する目的やら その人にあった楽しみ方、学習方法は それぞれ違いますから酒井先生が薦められている多読に納得できない人もいるでしょうね。 でもまあ まだ全学習者の数パーセントとはいえ、目からうろこで楽しく多読を中心に学習され、それなりの成果をあげて、人にも薦めたくなるくらいの方法ですから 酒井先生の本を読んで いままでの自分の英語などの外国語とのかかわりを問い直してみるのもいいかもしれません。
私がこの本のなかで 印象に残ったフレーズは・・・
物語の力
樽が溢れた!
こんなフレーズです。 簡単なものでも自分のレベルにあった物語なら夢中になって読める、浸れる そして学校の教科書だけの学習では得られない絶対的な読書量(多読)、つまり大量な英語の吸収。 そしてあるとき樽が溢れる!んだそうです。
私はもともとあんまり辞書は引かない人間だったんですが、読むのはあんまり得意じゃ(好きじゃ)なかったんで 英語は聴いてばっかりでした。 だから読書量が絶対的に不足しておりました。 まだまだ樽が溢れた経験はありません。 この一年近くLingQでフォーラムの大量の英語メッセージもざっと目を通し、progress snap shot のreadingの数もポチッと毎回クリックして記録するようになったし、いつの日か1000万語ぐらいいったら 樽から溢れることがあるんじゃないかと楽しみにしています。